地域貢献活動レポート「第八回高校生の神楽甲子園ひろしま安芸高田」/神楽門前湯治村神楽ドーム(広島県安芸高田市)

2018.08.10

JA・JA共済連では、地域の大切な郷土芸能である神楽の保存伝承のため、神楽を継承する高校生が主体となって行われる「高校生の神楽甲子園ひろしま安芸高田」を支援しています。

神楽甲子園への支援についてくわしくはこちら

平成30年7月28日、安芸高田市の神楽門前湯治村神楽ドームにて、「第八回高校生の神楽甲子園ひろしま安芸高田」が開催されました。年に一度、全国の高校生神楽が神楽門前湯治村神楽ドームに集結するハレの舞台に、老若男女の神楽ファンが大勢集まり、ドームは熱気に包まれました。

「高校生の神楽甲子園ひろしま安芸高田」は全国の高校生神楽が一堂に会し、自らも主催者の一員として企画・運営に携わりながら、日頃の研究や錬磨の成果を披露しあい、交流を深め、それぞれの地域で郷土芸能の保存伝承に寄与しようというものです。

神楽ドームの会場入口の受付業務は参加各校の生徒たちが受け持ちます。
このように参加各校の生徒たちは自らも主催者の一員として運営にも携わります。

総合司会を担当するのは静岡県の遠江総合高校の生徒。しっかりと進行を務めました。

開会式の冒頭では、このたびの豪雨災害で被災された方へのお見舞いのことばと、お亡くなりになられた方への黙祷が捧げられました。

そして、実行委員長の浜田一義氏(安芸高田市長)の挨拶。

続いて高校生代表の挨拶。堂々としていて見事でした。

列席された来賓の皆さんが高校生たちへ激励の言葉を述べられました。

開会式の最後には、熱中症対策のための舞台照明設備等の施設改修にかかる支援に対し、JA・JA共済連へ感謝状が贈られました。

そして、いよいよ上演です。

  • <日芸賞受賞>広島県立可部高等学校
    演目「土蜘蛛」

  • <日芸賞受賞>岩手県立伊保内高等学校
    演目「江刺家神楽」

  • 広島県立吉田高等学校
    演目「滝夜叉姫」

  • 広島県立西城紫水高等学校
    演目「猿田彦の舞」

  • 広島県立千代田高等学校
    「伊吹山」

どの高校も情熱あふれるすばらしい演舞でした。
日芸賞には、広島県立可部高等学校と岩手県立伊保内高等学校の2校が選ばれました。

会場では、各演目のための楽器設置などの舞台準備、音響などの調整、上演終了後の片付けや舞台上の清掃などを参加各校の生徒たちが行います。

演目と演目の間に設けられた会場インタビューでも生徒たちが活躍します。

休憩時間の間は客席をゴミ袋を持って回って、ゴミを回収します。

開催中にはこの他にも、トイレ掃除、掃き掃除、椅子の雑巾掛けや神楽ドーム周辺のゴミ拾いなど、大会運営の全てに高校生たちが関わる様子が見られました。テキパキと動くその姿は凛として頼もしい限りでした。

今回の神楽甲子園は、当初7月28日(土)と29日(日)開催の予定でしたが、29日に台風12号の接近が予測されたため、28日(土)の1日に短縮しての実施となりました。1日のみ開催となり、残念ではありましたが、この舞台に上がるまで一生懸命練習してきた高校生達の堂々たる舞いに、会場は大きな拍手で包まれました。

大会運営を通して成長した高校生たちは将来きっと、神楽をはじめとする伝統芸能の保存伝承に取り組んでくれることでしょう。

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