地域貢献活動レポート「第12回 高校生の神楽甲子園ひろしま安芸高田」/神楽門前湯治村神楽ドーム(広島県安芸高田市)
2023.09.07

JA・JA共済では、地域の大切な郷土伝統芸能である神楽の保存・継承のため、全国各地からそれぞれの神楽を伝承する高校生が集い、演舞を披露する「高校生の神楽甲子園ひろしま安芸高田」を支援しています。なお、本大会はJAグループ広島も協賛しています。
第12回となる今回は、令和5年7月22日(土)・23日(日)の2日間に渡り、安芸高田市の神楽門前湯治村神楽ドームで開催されました。全国各地から神楽を伝承する高校生たちがここ安芸高田市に一堂に会し、自らも主催者の一員として企画・運営に携わり、日頃の研究や錬磨の成果を披露しあい、交流を深め、それぞれの地域で郷土芸能の保存伝承に寄与しようというものです。そして、今回は過去最多となる20校の高校生たちが集まりました。
猛暑の中、会場前では開催1時間前から神楽愛好家のみなさんが長蛇の列をなし、開会を待ちわびていました。
2日間にわたる演目の進行は、例年通り参加校の高校生たちがつとめます。初日の総合司会は広島県立吉田高等学校の生徒たちです。
開会式では、実行委員長である石丸伸二氏(安芸高田市長)、共催者である広島県知事代理として、新宅郁子氏(広島県環境県民局長)からごあいさつを賜りました。
司会者より、参加20校のプロフィール紹介があり、続いて参加高校生代表のあいさつ。代表の広島新庄高等学校の京極恒太郎さんは、この舞台に立てる喜びと、支えてくださった皆様、来場の皆様への感謝の意を表明しました。
そして、来賓としてご臨席いただいた、JA広島中央会 吉川代表理事会長より、高校生たちへの激励の言葉が発せられ、2日間にわたる舞台が開幕しました。
●1日目 出場校
<日藝選奨>島根県立飯南高等学校 生命地域ラボ・神楽愛好会
「山姥」
広島新庄高等学校 郷土芸能同好会
「滝夜叉姫」
岩手県立葛巻高等学校 郷土芸能部
「葛巻神楽『鶏舞』『権現舞』」
島根県立矢上高等学校 神楽愛好会
「子持山姥」
愛知県立松蔭高等学校 和太鼓部<特別出演>
神楽太鼓組曲「祈り」
広島県立加計高等学校 芸北分校 神楽部
「八岐大蛇」
山口県立岩国高等学校 坂上分校
岩国高校坂上分校神楽クラブ
「三鬼」
島根県立浜田養護学校 神楽部
「頼政」
広島県立可部高等学校 神楽部
「五条橋」
大分県立由布高等学校 郷土芸能部
「二草」
●2日目 出場校
<日藝選奨>広島県立吉田高等学校 神楽部
「厳島合戦」
鳥取県立日野高等学校 郷土芸能部
「八重垣能」
島根県立江津高等学校 神楽部
「岩戸」
島根県立邇摩高等学校 石見神楽部
「天神」
高知県立檮原高等学校 ディスカバークラブ
「鬼神退治」
益田東高等学校 神楽部
「十羅」
徳島県立鳴門高等学校 阿波踊り部<特別出演>
「阿波の伝統乱舞」
広島県立西城紫水高等学校 神楽部
「榊舞」
広島県立千代田高等学校 神楽部
「伊吹山」
島根県立浜田商業高等学校 郷土芸能部
「大蛇」
来場できなかったお客様や神楽愛好家の皆さんに向けて、大会状況はインターネットでライブ動画配信されました。
参加20校の高校生たちが、連日の猛暑に負けないほどの熱い舞い、踊り、演技を魅せた2日間の幕が閉じました。
閉会式では、米村公男氏(安芸高田市副市長)よりお礼のご挨拶。
続いて、山根健嗣氏(広島県副知事)より神楽伝承奨励賞が各出場校に贈呈され、代表で広島県立千代田高等学校が受け取りました。また、JA共済連は各出場校に神楽伝承活動支援金を贈呈しており、JA共済連広島 下江副本部長より代表で広島県立吉田高等学校へ手渡されました。さらにJAひろしま 田村常務理事より副賞が贈呈され、代表で益田東高等学校が受け取りました。
日藝選奨には1日目は島根県立飯南高等学校、2日目は広島県立吉田高等学校が選ばれ、いずれも小林直弥氏(日本大学芸術学部演劇学科教授)から授与されました。
告知ポスターのイラストを作成した広島県立西城紫水高等学校2年生の菅怜奈さんには、実行委員会より感謝状が贈呈されました。