地域貢献活動レポート「第10回 高校生の神楽甲子園ひろしま安芸高田」/神楽門前湯治村神楽ドーム(広島県安芸高田市)
2021.09.14

JA・JA共済では、地域の大切な郷土伝統芸能である神楽の保存・継承のため、全国各地からそれぞれの神楽を伝承する高校生が集い、演舞を披露する「高校生の神楽甲子園ひろしま安芸高田」を支援しています。なお、本大会はJAグループ広島も協賛しています。
令和3年7月24日(土)・25日(日)の2日間に渡り、安芸高田市の神楽門前湯治村神楽ドームにて、「第10回高校生の神楽甲子園ひろしま安芸高田」が開催されました。新型コロナウィルス感染症の影響で、昨年は大会の開催を断念。2年ぶりの舞台となる今回は、記念すべき10回目の大会となります。
「私たちが運営します。私たちが舞います。」をキャッチフレーズに、全国各地の神楽を伝承する高校生が一堂に会し、高校生自らも主催者の一員として企画・運営に携わりながら、日頃の研究や錬磨の成果を披露しあい、交流を深め、それぞれの地域で郷土伝統芸能の保存伝承に寄与しようというものです。今年度は15校の高校生たちが集まりました。
2年ぶりの開催を楽しみにしていた神楽愛好家のみなさんが開会を待ちわびて、開会1時間前から集まっていました。
今回はコロナ対策のため、入場者の数を半分以下にする他、様々な対応が行われていました。
2日間に渡る演目の進行は、例年通り参加校の高校生たちがつとめます。初日の総合司会は広島県立吉田高等学校の生徒たちです。
開会式では、実行委員長である石丸伸二氏(安芸高田市長)、共催者である広島県知事代理として、広島県環境県民局局長 新宅郁子氏からごあいさつを賜りました。
続いて司会者より、参加15校を紹介。次に参加高校生代表のあいさつ。代表の静岡県立遠江総合高等学校の田邊樹里さんから、たくさんの方々への感謝の気持ちを込めて全力で頑張るという意気込みが表明されました。
そして、JA広島北部代表理事組合長 佐々木祥文氏の代理で、来賓としてご臨席いただいた、代表理事専務 小田藤夫氏、日本大学藝術学部演劇学科 小林直弥教授より、高校生たちへの激励の言葉が発せられ、いよいよ2日間にわたる舞台が始まりました。
<日藝選奨>大分県立由布高等学校
演目 「貴見城」
<日藝選奨>広島県立吉田高等学校
演目 「滝夜叉姫」
広島県立可部高等学校
演目 「紅葉狩」
広島県立西城紫水高等学校
演目 「曲舞」
広島県立加計高等学校芸北分校
演目 「弓八幡」
広島新庄高等学校
演目 「鐘馗」
舞台では、各校様々な演目で、いずれおとらぬ熱い演舞を披露していました。日藝選奨には大分県立由布高等学校、広島県立吉田高等学校の2校が選ばれ、日本大学藝術学部演劇学科 小林直弥教授から贈呈されました。
第10回の開催を記念して「記念切手」を販売。また、来場できなかったお客様や神楽愛好家の皆さんに向けて、大会状況をインターネットによるライブ動画配信が行われました。
そして、閉会式。コロナウィルス感染対策にしっかりと対応し、参加各校の生徒たちが、舞い、踊り、熱く演じた2日間の幕が閉じました。
閉会式ではお客様や関係者の感染対策協力への感謝とともに、高校生たちの舞を見ることができる歓びが語られました。広島県副知事より神楽伝承奨励賞が各校に贈呈され、代表で島根県立浜田養護学校が受け取りました。続いて、JA共済連広島より神楽伝承活動支援金目録を贈呈、代表で広島県立吉田高等学校が受け取り、JA広島北部からの副賞を島根県立矢上高等学校が受け取りました。告知ポスターのイラストを作成した広島県立吉田高等学校3年生の下田さんには感謝状が贈呈されました。