地域貢献活動レポート「第九回 高校生の神楽甲子園ひろしま安芸高田」/神楽門前湯治村神楽ドーム(広島県安芸高田市)
2019.08.30

JA・JA共済連では、地域の大切な郷土芸能である神楽の保存伝承のため、神楽を継承する高校生が主体となって行われる「高校生の神楽甲子園ひろしま安芸高田」を支援しています。なお、本大会はJAグループ広島も協賛しています。
令和元年7月27日(土)・28日(日)、安芸高田市の神楽門前湯治村神楽ドームにて、「第九回高校生の神楽甲子園ひろしま安芸高田」が開催されました。「高校生の神楽甲子園ひろしま安芸高田」は「私たちが運営します。私たちが舞います。」をキャッチフレーズに、全国各地の神楽を伝承する高校生が一堂に会し、高校生自らも主催者の一員として企画・運営に携わりながら、日頃の研究や錬磨の成果を披露しあい、交流を深め、それぞれの地域で郷土芸能の保存伝承に寄与しようというものです。今年度は過去最多18校、320人の高校生たちが集まりました。昨年度は台風の影響で1日のみの開催でしたが、今年度は予定通り2日間の開催となりました。
広島県内は梅雨明けしたばかり、両日とも夏らしい暑い日となりましたが、老若男女の神楽ファンが大勢集まり、ドーム内は、更に熱気に包まれました。
神楽ドームの会場入口の受付業務は参加各校の生徒たちが受け持ちます。来場されたお客様に、うちわを扇いでおもてなししていました。
初日の総合司会は広島県立可部高等学校、2日目は広島県立加計高等学校芸北分校の生徒たちが担当し、開会式や演目の進行をつとめます。
開会式では、実行委員長の浜田一義氏(安芸高田市長)、広島県知事代理の森永智絵氏(環境県民局長)からごあいさつを賜りました。
続いて、高校生代表の広島県立加計高等学校芸北分校の生徒のあいさつです。
「災害などで被災した人たちや支えてくれた人たちに自分たちの元気を届けたい。全力で最後まで頑張ります」と、強い意気込みが伝わってくるあいさつでした。
そして、来賓としてご出席の北広島町長 蓑野博司氏、JA広島北部代表理事組合長 小田良則氏より高校生たちへの激励の言葉をいただき、いよいよ上演です。
<日藝選奨>広島県立千代田高等学校
演目「滝夜叉姫」
<日藝選奨>岩手県立葛巻高等学校
演目 葛巻神楽「権現舞」
広島県立西城紫水高等学校
演目「猿田彦の舞・茣蓙舞」
広島県立加計高等学校芸北分校
演目「八岐大蛇」
広島県立吉田高等学校
演目「紅葉狩」
広島県立可部高等学校
演目「伊吹山」
どの出場校もこの暑さの中、汗だくになりながら、情熱あふれるすばらしい演舞を披露していました。優秀校として日藝選奨には広島県立千代田高等学校と、岩手県立葛巻高等学校の2校が選ばれました。
会場では、場内のアナウンス、各演目のための楽器設置、舞台上の清掃などの舞台準備、音響などの調整、上演終了後の片付けなど全てを参加各校の生徒たちが行います。
演目の進行、休憩時間に設けられた会場インタビューも生徒たちの役割です。
休憩の間は客席をゴミ袋を持ってまわり、ゴミを回収します。
この他にも、トイレ掃除、掃き掃除、椅子の雑巾掛けや神楽ドーム周辺のゴミ拾いなど、大会運営の全てに参加各校の生徒たちが笑顔で関わる様子が、会場のあちこちで見られました。
そして、閉会式。参加各校の生徒たちが熱く舞い、運営にも携わった2日間の幕が閉じました。
閉会式にて、JA共済連広島より、神楽伝承活動支援金目録を贈呈致しました。