わかるともっとおもしろい!美術のミカタ「ヌマジ交通ミュージアム」
2022.08.31

みたことある!知っている!
…つもりになっている有名絵画。
視点を変えると知らなかった
面白さがまだまだみつかる!
美術家の三桝先生が
有名美術作品の新たなミカタをご紹介します。
古今東西の乗り物とその技術を
見て、触れて、体験できる
「ヌマジ交通ミュージアム」は全ての
乗り物好きの「ワンダーランド」です!
平成7年3月18日に開館した「ヌマジ交通ミュージアム(広島市交通科学館)」は、広島市立の博物館施設。乗り物と交通の歴史を見て、触れて、体験できる、国内ではとても珍しいミュージアムです。
古今東西の航空機、船舶、鉄道、自動車に到るまで、その技術や歴史を知ることができる2,000点以上の模型展示の他、直径20メートルの巨大パノラマや被爆電車「650形654号路面電車」などの実物展示が常設されています。
さらに、企画展が年3回ペースで開催されており、各種工作教室、サイエンスショー、映画会、新交通システム アストラムラインの車両基地見学会など、様々なイベントが催されてきました。この他、屋外広場では、おもしろ自転車やバッテリーカートの体験もできます。また、ライブラリーでは乗り物や交通についての本や雑誌、映像資料の閲覧、ミュージアムショップも併設しています。
ヌマジ交通ミュージアム外観
巨大パノラマ
鑑賞ポイント その1 無料で楽しめる! |
入り口にあるビークル号
クラフトルーム
1階フロアのエントランスで目に留まるのは、まるで未来に向けて発進していくかのような乗り物「ビークル号」。そのモニターからビークル博士がお出迎え!訪れた皆さんの驚きとワクワクを盛り上げてくれます。
その周りには地元の広島マツダが製造した歴史的車輌「RX500」、「コスモスポーツ」、「RX-8」の3台を展示。世界的にそのエンジン性能も効能性の高さと共に評価されている車体のデザイン性の素晴らしさも改めて堪能できる展示がされています。さらに同フロアのクラフトルームでは色々な企画やイベントが定期的に開催され、交通ミュージアムならではの表現活動を楽しむことができます。
ヌマジ交通ミュージアムの「乗り物づくりはモノづくり」、「モノづくりをまなべば、乗り物のことがもっともっと楽しくなります」というメッセージが込められた展示展開になっています。
鑑賞ポイント その2 乗り尽くそう!不思議な形や |
大人気の「おもしろ自転車」
屋外広場風景
被爆電車
実は「アストラムライン車両基地」の上に建つヌマジ交通ミュージアム。その敷地の半分は、広々とした屋外広場です。心地よいスペースで、ゆったりとしたひと時を過ごすことが出来るのです。無料で利用できるのも嬉しいですね。
ここには、30分間100円で自由に選んで乗ることができる「おもしろ自転車」が子どもたちに大人気です。おもしろい形や不思議な乗り心地の自転車、みんなで乗れる自転車などが楽しめます。その他、小さなお子様向けの「バッテリーカー」もあります。
もう一つ見ていただきたいのは、被爆電車「650形654号路面電車」です。この電車は原爆で大破しながらも、戦後まもなく運行をスタートし、平成18年までの60年という長きにわたって、広島の多くの人々の足となりました。その間にはエアコンが追加されたり、カードリーダーが備わったりと、時の流れと変化や温もりが感じられる車両です。広島の復興をともに歩んできた姿を、ぜひご覧になってください。
鑑賞ポイント その3 ワクワク&アートフルな |
アートな乗り物展 展示版
アートな乗り物展 展示風景
大好きな乗り物の技術や歴史への興味を深めるもよし、開放感のある屋外広場でのびのび過ごすもよし、子どもから大人まで十分楽しみを満喫できるヌマジ交通ミュージアム。まだ訪れていない皆さん、ぜひご来館ください!ワクワク感でいっぱいになるはずです。
美術のミカタこぼれ話
1階(無料エリア)のミュージアムショップ「shop・V」は、乗り物に関する国内外の模型や本、おもちゃなど約2,000種類が揃う、乗り物グッズ専門店です。乗り物のミュージアムならではのグッズが満載で、ここもある種のミュージアムかもしれませんね。「アートな乗り物展」の期間中には、展示に参加した彫刻作家が絵を担当し、私が製作した絵本を展示販売して頂きました。
・参考・引用文献 ヌマジ交通ミュージアムホームページ
ヌマジ交通ミュージアム 〒731-0143 広島市安佐南区長楽寺2-12-2 https://www.vehicle.city.hiroshima.jp/ |