写真家荒木則行の“ひろしま美景発見!”2017年4月号

2017.04.01

西中国山地の山上にあるこの湖には、音もなく朝霧が漂っています。
国道や高速道路を 走っているだけだど、存在さえを知らないかもしれません。

私が都内で写真打ち合わせや編集をしているとき、この写真をお見せすると、
「ここってカナダ?どこか外国の風景ですか?!」と驚かれてしまうことも度々ありました。
また、現地の人たちの話によると、付近の集落ではダイアモンドダストがしばしば見られるのだとか。
そして厳寒期にはこの湖が結氷してしまうことさえあるそうです。
標高の高さがもたらす厳しい自然。これもまた、広島のもう一つの風景なのですね。

朝日がのぼり、湖が光に満たされていく中、入江から湖面へとゆっくりとカヌーは滑り出します。

樽床ダムが作られてできた人造湖である聖湖は入江、島、岬など変化に富んだ湖岸線に恵まれ、周辺には西中国山地の山々が広がり、湖面にくっきりとその山容を映す、標高1223mの臥竜山では、山頂付近のブナ原生林が美しく快適なハイキングも楽しめます。カメラを片手にお出かけしてみてはいかがでしょう。

Canon EOS-1Ds Mark III
レンズ EF14mm f/2.8L II USM
シャッタースピード 1/125秒 F8

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